数個のボールを用意するだけで、年齢、場所、人数によらずに楽しめる一押しの運動遊びを紹介します!
多様な動きを取り入れやすく、広げていきやすい遊びです!
子どもはもちろん、大人でもとっても楽しむことができるんだ!
シンプルだけど奥が深い、変幻自在の「ボール並び競争」とは?!
目次
準備するもの
- ボール・・・チームに1個分(チームごとにボールの色または種類が異なるようにする)
※色や種類が異なるボールがなければ、新聞紙にカラーの布ガムテープを巻いたもので簡単に用意できますよ!
【新聞紙ボールの作り方】
1.新聞紙1枚を用意します
2.丸めます(あまり固くならないように)
3.カラーの布ガムテープを10~20cmに切りながら貼っていきます
4.色んな色で作れます!
展開方法とポイント
① 導入1(並び方と声の出し方)
今日はボール並び競争をするよ!
先生はボールを1個頭の上に上げて、子どもに見えるようにします。
じゃん!このボールを持っている先生の前に、1列(1本橋)で並ぶよ!早く並べるかな~!?よ~い、ドン!
ぼくが前だよ!ぬかしたらダメ~!
ぼくがいちばん前なんだワン!
この遊びは、並ぶ順番は自由で、みんなで早く1列になれるかの競争だからね。じゃあ、第2回戦!今度はここだよ!(子どもと反対方向を向いて、少しだけ離れた位置に移動する)よ~い、ドン!
【ポイント①】
順番を争っていたり、列の中に入れない子がいるかもしれません。でも、最初から1回1回全体で取り上げたりしないで、まずは子どもたちの様子をよく観察しながら、テンポよく何回かやってみましょう!やっているうちに、「順番を争わずに並べた姿」、「自分の前に仲間を入れてあげた姿」、「みんなに声をかける姿」、「急いで並ぼうとする姿」など子どもたちの良い姿が見えてきます。そんな姿を認めて全体に広める声かけをしながら、ボールを持った人の前に1列で早く並ぶことを楽しみながら理解させていきましょう!
順番を争っていたり、列の中に入れない子がいるかもしれません。でも、最初から1回1回全体で取り上げたりしないで、まずは子どもたちの様子をよく観察しながら、テンポよく何回かやってみましょう!やっているうちに、「順番を争わずに並べた姿」、「自分の前に仲間を入れてあげた姿」、「みんなに声をかける姿」、「急いで並ぼうとする姿」など子どもたちの良い姿が見えてきます。そんな姿を認めて全体に広める声かけをしながら、ボールを持った人の前に1列で早く並ぶことを楽しみながら理解させていきましょう!
先生が「子どもの良い姿を見つけて全体に広めるぞ」という意識を持っていると、子どもの良い姿が見えてくる。しかし、その意識がないと、目に留まるのは子どもの良くない姿ばかりになりがちじゃ。まずは「観ようとすること」が大切じゃのぉ。
順番争いをしないで(多少していても問題ありませんが笑)ボールを持った先生の前に1列に並べるようになったら、次のステップにいきます。
みんな上手に早く並べるようになったね!みんなが並べたから、大きな声で「ならんだ~」って言ってみようか!せ~の!
ならんだ~!
2、3回続けて「せ~の!」と声をかけると、その度に子どもの「ならんだ~!」の声が大きくなりますよ。
すご~い!上手にそろって言えたね!じゃあ、次はここだよ!(先生、向きを変えて場所を移動)よ~い、ドン!
ボールを掲げる先生の前に、子どもたちが急いで並びます。並んだタイミングを見計らって・・・
せ~の!!
ならんだ~!!
まずはこのように、ボールを持って頭の上に上げている人の前に1列に並んで、そろったら「せ~の!」の合図で「ならんだ~!」の声を出すことを覚えます。
この導入は数分くらい。次はいよいよチームでの競争をしていきます。
② 導入2(チームで競争)
次は、このボール並び競争を、男の子 対 女の子でするよ!
2チーム対抗でも、3チームでも、4チームでもできます。
チームの数だけボールを用意しておきます。
チームの数だけボールを用意しておきます。
1チームあたり6~10人くらいいると面白いですが、もっと少なくても多くてもできます。
まずは青色のボールを男の子チームのあそぼうや君、赤色のボールを女の子チームのうーちゃんに1個ずつ持ってもらうね!みんなは自分のチームの色のボールを持っている子の前に早く並ぶよ!では、よ~い、スタート!
【ポイント②】
ボールを持つ子どもはみんなの方を向いて立つようにさせます。さらに、ボールを頭の上に上げてその場から動かないことを理解できているか見ておきます。導入で先生がやっていたので、子どもたちも真似してできると思います!
ボールを持つ子どもはみんなの方を向いて立つようにさせます。さらに、ボールを頭の上に上げてその場から動かないことを理解できているか見ておきます。導入で先生がやっていたので、子どもたちも真似してできると思います!
ボールの色を利用して子どもにチーム名を考えてもらうのも良いぞ。例えば、赤色のボールのチームにボールを見せながら「赤い果物ってな~んだ?」と聞くと、「りんご~!」、「いちご~!」なんて声が出てくる。その子どもの声をひろって「いちごチーム」とつけたりすると、子どもたちが活き活きするぞ!黒いボールのチームは、どんな果物を言うと思うかね(笑)ちょっとしたことじゃが、こんな子どもとのやりとりも楽しいぞ。
みんな並んだよ!
女の子チーム並べたね!うーちゃんは、みんなが並んだのが見えたら「せーの!」って言ってあげてね!
せ~の!
女の子チームが「ならんだ~!」と元気よく言っています。
せ~の!
男の子チームもその姿を見て「ならんだ~!」と元気よく言うことができました。
女の子の方が早く並べたね。女の子チームの勝ち~!
【ポイント③】
並ぶ時は、最初から真っすぐでなくてもいいです。並ぼうとする動きや協力する姿があればOK!ボールを持つ子を代えながら、何回かやってみてね!
並ぶ時は、最初から真っすぐでなくてもいいです。並ぼうとする動きや協力する姿があればOK!ボールを持つ子を代えながら、何回かやってみてね!
③ ボールを投げてから並ぶ展開
次は、先生がボールをどこかに投げるよ!自分のチームのボールを最初にひろった子は、今やったみたいにみんなの方を向いて立ってね。チームのボールは誰が取ってもいいんだよ!ではいくよ、よ~い、ドン!
先生はチームの数のボールを同時に投げます。
【ポイント④】
ボールが近いと並ぶ時にぶつかったりするので、離れた所に投げるようにしましょう。
ボールが近いと並ぶ時にぶつかったりするので、離れた所に投げるようにしましょう。
ボールをとったワン!みんなならんで~!せ~の!
男の子チームが「ならんだ~!」と元気よく言っています。
あ~あ、女の子はまけちゃった。だって、ボールをとりあいしてるからならべなかったよ~。
【ポイント⑤】
ボールを取り合いになる姿があるかもしれません。1回1回、先生が入っていくよりも、いったん終わらせて2回戦、3回戦としていきましょう。「どうやったら早く並べるかな?」などと問いかけながら、何回かやっていく中で「ボールの取り合いをせずに早く並べたね~!」なんて子どもの姿を認める声をかけていくと、次第に取り合いもせずに並べるようになってきますよ!
ボールを取り合いになる姿があるかもしれません。1回1回、先生が入っていくよりも、いったん終わらせて2回戦、3回戦としていきましょう。「どうやったら早く並べるかな?」などと問いかけながら、何回かやっていく中で「ボールの取り合いをせずに早く並べたね~!」なんて子どもの姿を認める声をかけていくと、次第に取り合いもせずに並べるようになってきますよ!
さあ、次は空まで投げるからね~!!
④ 並んだ後の動きや条件を加えたゲーム
次は、チーム全員が並べたら、前のお友達の肩に手を置いて、電車になって先生のところまで来てくださいね!
ここまでくれば、色んなバリエーションができます。
【ポイント⑥】
「ボールを取りに行く動き」、「ボールを取った後の動き」の2つを工夫することで、本当に色々な遊びに展開することができますよ!「ボールを取りに行く動き」として、例えばスキップで、ケンケンで、ジャンプで、クマさん歩きで・・・など他にも色んな動きができそうですね!「ボールを取った後の動き」として、チームが1列に並んだら1番前の子からボールを後ろに回していって、一番最後まで回ったら「ならんだ~!」で終わり、とか、ボールを取った子が足を大きく開いて、その股の下をチーム全員がくぐり終わったら勝ち、とか。他にもた~くさん、色んな展開が考えられるよ!
「ボールを取りに行く動き」、「ボールを取った後の動き」の2つを工夫することで、本当に色々な遊びに展開することができますよ!「ボールを取りに行く動き」として、例えばスキップで、ケンケンで、ジャンプで、クマさん歩きで・・・など他にも色んな動きができそうですね!「ボールを取った後の動き」として、チームが1列に並んだら1番前の子からボールを後ろに回していって、一番最後まで回ったら「ならんだ~!」で終わり、とか、ボールを取った子が足を大きく開いて、その股の下をチーム全員がくぐり終わったら勝ち、とか。他にもた~くさん、色んな展開が考えられるよ!
アイディア次第で、どんどん広げていける「ボール並び競争」!
教室などでもできますよ!
たくさんの面白い遊びに発展させていってくださいね!
ボール並び競争を発展させた「ドラゴンキックベース」も見てみてください↓
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あそべえ博士のワンポイントアドバイス!
- 先生が投げたボールをいつも同じ子が取ってばかりなら、ボールを取れない子の方に投げたり、手渡したりしてあげるとよいぞ。
- 同じチームが勝ってばかりなら、そのチームのボールは遠くに、負けてばかりのチームのボールは近くに投げると、勝敗はある程度コントロールできるな(笑)先生の腕の見せ所じゃな!
- 投げる物を、小さいボールやラグビーボール、フリスビー、紙飛行機など、色々試してみるのも面白いかもしれんのぉ。大玉なんかいいんじゃないか!?(笑)
みんな元気にあそべ~!